AKBを聴いていると高校生に戻れるし、椎名林檎を聴いてると大学生に戻れる

 

音楽はすごい。

影響力が半端じゃない。

 

友達とカラオケに行った時、知らない曲を歌われてもメロディーや歌詞が自分好みだと帰り道に検索してもう一度聴いてみる。そしていつの間にかそのアーティストを好きになって他の曲を聴きはじめる。

 

見知らぬ音楽との出会いは様々なところに落ちている。アルバムを垂れ流しにしていたらいつの間にか覚えていることや、ストリートライブをしている駆け出しシンガーソングライターがカバーをしていて、聴き入ったりすることもある。

 

そんな音楽でも、私はその当時聴いていた音楽を聴くと、タイムスリップしたかのように当時の思い出が蘇ってくる。

小学生のときはよく、ORANGE RANGEを聴いていたし、中学生のときはBUMP OF CHICKENが大好きだった。

 

高校生になると、AKB48をひたすら聴いていた。意外にも聴き入ってみると、女子が共感できるフレーズが散らばっている。

当時ダンス部だった私は、学園祭での発表のオープニングにAKBを完コピして踊ることがあった。そのため、ひたすら聴いた。飽きるくらい聴いた。

当時付き合っていた他校の元彼が学園祭に来てくれて、一緒に校舎を回った。元彼はよくsupercellを歌っていた。これもまた好きだった。

 

大学生になると先ほどの彼とは別の、当時付き合っていた他大の彼氏に浮気をされた反動で遊び歩くようになった。

椎名林檎の「歌舞伎町の女王」を聴きながら夜中の歌舞伎町を歩いたし、「罪と罰」を聴きながら朝9時、渋谷に住んでる男の家を後にすることもあった。

 

それさえ聴くだけで、当時の思い出が蘇る。鼻をツンとされ、お腹もキュッとなるような不思議な感覚になってくる。

今の現実世界に疲れたとき、わたしはこうやって昔聴いていた音楽を聴いてタイムスリップをしている。これが意外と楽しい。

ただし気をつけているのが、当時の気持ちに戻りすぎないこと。ただの現実逃避し続けているダメ人間になってしまう前に。